VPNサーバーはそれほど高機能なCPUが必要ないのでRaspberryPiなどのワンボードコンピューターには適しています。RaspberryPiを利用したVPNサーバーの構築は主に2つの方法があり、1つはOpneVPNなどのアプリケーションを導入すること、もう一つはVPNにカスタマイズされたディストリビューションを利用することです。RaspberryPiの場合はVPNの他に作業ができるほど余裕があるのでアプリケーションを入れて設定することが多いです。VPN用のアプリケーションはディストリビューションによって違ってきますが、softetherなども利用が進んでいます。
Softetherはソフトイーサー社がオープンソースソフトウェアとして配布しているアプリケーションであり、LinuxやWindowsでも動作します。また、ソフトイーサー社が用意する中継サーバーを利用できますのでグローバルIPアドレスが頻繁に代わるプロパイダなどを利用する場合でも使いやすくなっています。Softehterはいくつか種類がありますが、VPNとして利用するならIPSecモードを利用すれば良いです。インストールはソフトイーサ社からダウンロードしてインストーラーを起動させるだけです。
場合によってはコンパイルしなくてはなりませんが、ビルドツールも用意さえているので手軽です。使い勝手もとてもよく、特に速度面で他のツールよりも早く好評です。